DIARY
5月5日(水曜日)エーゲ海からマルマラ海を終日航海。午後、エーゲ海からダーダネルス海峡を通ってマルマラ海へ入る。ダーダネルス海峡の延長は約60kmであるが、幅は1.2から6kmほどしかない。水深は最大82m、平均55mでる。表層水はマルマラ海からエーゲ海に流れ、底層水は逆方向に流れている。この海峡は古代より戦略的な要衝であり、例えばトロイア戦争はこの海峡のアジア側の地で戦われた。
ペルシア帝国のクセルクセス1世やマケドニアのアレクサンドロス大王は、それぞれ海峡の反対側に遠征するためにこの海峡を渡り、オスマン帝国のオルハン・ガーズィーがビザンツ帝国のヨハネス6世カンタクゼノス帝の要請を受けて初めてヨーロッパに渡ったのもこの海峡であった。のちにオスマン帝国はこの地で艦隊を創設し、帝国が東地中海の覇権を握る上でも、首都イスタンブールを南から防衛する上でも非常に重要な地となった。海峡の両岸には要塞や戦争記念碑がある。今まで晴天続きだったが少しづつ雲が多くなってきたようだ。10時から、妻のフラダンス教室の発表会が、6デッキのギャラクシーラウンジで有った、12名で踊っていた、なんとかさまになっていた、盛り上がって最後に修了証 が授与されていた。午後、村上和雄先生の最後の公演「幸せ遺伝子をオンにする秘訣」を聞く、ジョークを交えながら、格調の高いうんちくのある講演で感動した。3時30分頃マルマラ海の入口ダーダネルス海峡を通過、第1次世界大戦の記念碑が右舷側に 有った。いよいよ明日は1年ぶりにイスタンブールへ入港する、楽しみである。夜のNHKワールドニュースで、ギリシャのスト騒動を見て、驚き!死者が2名出たと報道されていた、昨日見学した場所(アクロポリスの丘他)がTVで流され、一日前に見学で良かったと乗船客で話題が飛び交っていた。

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