チュニジア共和国、通称チュニジアは、北アフリカのマグリブに位置する共和制をとっている国家。西にアルジェリア、南東にリビアと国境を接し、北と東は地中海に面する。地中海対岸の北東にはイタリアが存在する。首都はチュニス。


El Jem Amphitheater
世界遺産
エル・ジェム円形闘技場


円形劇場の周囲は400メートル、アリーナと呼ばれる中央の舞台の直径は65メートルに及ぶ大型の闘技場です。地下通路には出番を待つ野生動物や、剣闘士たちの部屋が残されています。ローマの穀倉地帯と言われた北アフリカの地でも、エル・ジェム周辺は特にオリーブオイルの生産で潤った土地といわれ、その富が建設資金にあてられたといいます。
 

Roman remains of Dugga
世界遺産
ドゥッガのローマ遺跡


首都チュニスから南西へ100km、小麦畑とオリーブ畑に囲まれた標高600mの丘の上に、ドゥッガの古代ローマ遺跡はあります。ドゥッガはかつて、ローマに送る農産物の集積地として発展し、3世紀には約5000人が暮らす町でした。城壁に囲まれたベルベル人の村であり、ドゥッガは「牧場」を意味しています。
 

Ancient ruins of Kelkuan
世界遺産
ケルクアンの古代遺跡


古代カルタゴの町とその墓地遺跡はチュニジアの世界遺産です。カルタゴは北東チュニジアのボン岬の近くにあった古代の国で、現在の都市はケルクアンといいます。紀元前9世紀~3世紀に、フェニキア人によって栄えた貿易都市でしたが、ローマに滅ぼされて、現在はあまりカルタゴ時代の遺跡は残っていません。
 

Sousse Old Town
世界遺産
スース旧市街


チュニジア中部の地中海に面するスースは、現在チュニジア第3の都市であり、ヨーロッパからのビーチリゾート地として知られています。世界遺産に登録されているスースの旧市街は9世紀のもので、北アフリカにイスラム勢力が進出してきた頃の姿が今も完全な形で残っている町として注目を集めています旧市街は堅牢な城壁で囲まれていて、モスクも城壁の機能を第一優先に建てられました。
 

Carthage ruins
世界遺産
カルタゴの遺跡


チュニジアの世界遺産であるカルタゴは、チュニジアの首都チュニスの郊外、地中海を望む遺跡となっています。紀元前9世紀、海洋民族のフェニキア人がこの地に都市国家を築いたのが町の始まりで、古代フェニキア人は、紀元前6世紀までに地中海貿易を独占し、カルタゴは覇権を握りますが、勢力を拡大してきたローマと衝突し、カルタゴの街は全滅してしまいます。
 

Old Town Tunis
世界遺産
チュニス旧市街


チュニスは古代フェニキア人によって建設され、その後はカルタゴの衛星都市として栄えました。ポエニ戦争でカルタゴがローマに敗れると、チュニスはローマの属州となりました。7世紀になると、イスラム教のウマイヤ朝によって占領され、アラブ化が始まります。グランド・モスクが建設され、スーク(市場)が形成されていき、イスラム都市としての体裁を整えていきました。
 

 World Heritage Kairouan
世界遺産ケルアン

チュニジアの世界遺産ケルアンは、7世紀にアラブ軍が築いた北アフリカで最初のイスラム都市です。イスラムの聖地はメッカ、メディナ、エルサレムなどありますが、その中でもケルアンは4番目の聖地となっています。この地にはイスラム教の開祖ムハンマドのあごひげが、専属の理髪師の遺体と同時に眠り、その場所は「シディ・サハブ(聖なる友人)霊廟」と呼ばれています。7世紀、中東のダマスカスから遠征した将軍ウクバがビザンツ軍を破り、この地に都を築きました。
 

Sahara Star Wars location
スターウォーズロケ地


映画「スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス」で登場したモス・エスパは、砂漠の中に存在する宇宙都市です。若き日のアナキン・スカイウォーカーがモス・エスパ大競技場で参加したポッドレースは、同作品の大きな見せ場として印象的でした。モス・エスパは、チュニジアのオアシス都市トズールに1997年建設され、約1ヘクタールの敷地に20個の建物が並んでいます。 
 

 Sidi-of-side
シディ・オブ・サイド


シディ・ブ・サイド は、チュニジアの自治体。チュニジアの首都チュニスよりほど近い位置にある丘の上にたたずむ街、シディブサイド。青と白に統一された美しい街並みは統一された青と白の建物に重なり「チュニジアで一番美しい街」と言われ、毎年多くの観光客が訪れる別世界の観光スポットである。街自体は決して大きくないのだが丘の上にあるため地中海を見下ろすことが出来る。
 

 Tunisia Aqueduct
チュニジアの水道橋


ザグーアン水道橋は、2世紀にローマ皇帝ハドリアヌスにより建設され1289mのザクーアン山よりカルタゴまで全長132km、ローマ帝国では最長、最も高い部分は地上11mである。18世紀、オスマントルコ時代まで使用され、現在も地下パイプによりバルドー周辺に水が供給されている。勾配は1kmごとに15cm(0.15バーミリ)、驚きです。往時の測量・土木技術に感嘆しました。
 

Tameruza valley
タメルザ渓谷


アルジェリア国境近くのタメルザ渓谷にシェビカ、タメルザ、ミデスという山岳オアシスの村があります。1969年に大洪水が起き、これらの村々は水に浸かってしまいました。その後、この地に住む人々は新しい村落を形成して生活しています。
 

Shebika
シェビカ


砂漠の端にあるシェビカ、入口あたりは丘の上でそこに旧村があり、そこから下って小川沿いを歩いていくと小さな滝と池があります。岩石砂漠の谷間のところだけヤシの木が生えていて、砂漠の端に突然現れるホッとするオアシスの空間です。
 

Border village Midesu
国境の村ミデス


アルジェリアとの国境の村ミデス、黄土色の乾燥した山々が連なっている、このあたりで映画「イングリッシュ・ペイシャント」の撮影が行われたのだそうです。風化によって独特の形状に削られた岩肌は絵画のようでもあります。
 

Sahara
サハラ砂漠


サハラ砂漠は、アフリカ大陸北部にある砂漠で、南極大陸に次いで世界で2番目の大きさの砂漠である。ただし南極大陸はケッペンの気候区分では砂漠気候ではなく氷雪気候に分類され、気候学的にはサハラ砂漠が世界最大の砂漠となる。
 

Wild camel
サハラ砂漠の野生のラクダ


ラクダは、西アジア原産で背中に1つのこぶをもつヒトコブラクダと、中央アジア原産で2つのこぶをもつフタコブラクダの2種が現存する。砂漠などの乾燥地帯にもっとも適応した家畜であり、古くから乾燥地帯への人類の拡大に大きな役割を果たしている。
 

Mirage of desert
砂漠の蜃気楼


蜃気楼は、密度の異なる大気の中で光が屈折し、地上や水上の物体が浮き上がって見えたり、逆さまに見えたりする現象。光は通常直進するが、密度の異なる空気があるとより密度の高い冷たい空気の方へ進む性質がある。蜃が気を吐いて楼閣を描くと考えられたところから蜃気楼と呼ばれるようになった。写真の蜃気楼はケビリからマトマタへ行く途中の砂漠で撮影したものです。
 

Shot El Jerid
ショット・エル・ジェリド


ジェリド湖は、チュニジアにある塩湖。面積は約7,000km²あり、サハラ砂漠北部最大の塩湖である。塩湖という名はついているが、この地が水で満たされることはほぼなく、塩類の集積した白い平原が広がっている。東西は最大で200km、南北は最大で80kmに及び、ジェリド湖は海に流れ出る流路を持たず、またジェリド湖に注ぎ込む恒久的な河川も無い。
 

Berber of residence
ベルベル人の住居


地面に巨大な穴を掘り住居として暮らす。マトマタに穴居住宅を建設し居住しているのはベルベル人である。侵攻してきたアラブ人から身を守るため、このような穴居住宅を建設したとされる。また、地下の住居は乾燥地帯の急激な気候変化や強い日差しを避けるのに都合がよく、砂漠の冬も温度が下がらず保温性に優れるため。
 


Nabeul
ナブール


ナブールは、チュニジア北東部、ボン岬半島南東部にあるナブール県の県都。地中海に南面した沿岸都市。人口はおよそ5万6千人。ナブールは陶器の街、ナブール焼は、チュニジア人の家庭には必ずひとつはあるというポピュラーな陶器で、外国人はもとよりチュニジア各地からも買いに来る人が多い。
 


Cap Bon
ボン岬


ボン岬は、アフリカ大陸から地中海に突き出たチュニジア北東部にある半島。地中海を挟んで東にはシチリア島、パンテレリア島がある。北西にはブラン岬との間にチュニス湾が広がり、南にはハンマメット湾が広がる。ナブールやケリビアなどの都市がある。半島の先端には、ケルクアンの遺跡がある。
 

 
Douz
ドウーズ


ドゥーズは、サハラ砂漠の入口の町。数キロ先には、広大なサハラ砂漠の大砂丘地帯が広がっているのだ。この町もつい20世紀初頭まで遊牧民のテントしかなかったといい、現在の住民の多くはその後定住の道を選んだ遊牧民の子孫たち。定期的に開かれるマルシェでは、各部族が農作物、工芸品などを持ち寄って露店を開き、ラクダなどの家畜を売り買いする。
 

 
Bordeaux Museum
ボルドー博物館


チュニス最大の博物館です。とにかく圧巻です。ローマ統治時代、キリスト教時代、イスラーム時代、トルコ統治時代などながい時代にわたってすばらしい美術品がご覧になれます。その後、襲撃事件がおきてしまったところですが、警備が厳重になったのでかえって安全かもしれません。
 

 
Matmata
マトマタ


マトマタは、チュニジア南部の都市。旧マトマタと新マトマタとがあるが、観光地として著名なのは旧マトマタのほうである。地面に巨大な穴を掘り、その側面に居住用の穴を掘って生活する穴居住宅で知られている。 マトマタの穴居住宅の構造は、まず地面に巨大な穴を掘り、その側面にいくつもの穴が掘られている。
 

Map of Tunisia